買取オークションの上手な利用法のタイトル

買取オークションの上手な利用法

最近流行りの買取オークションって実際どうなのか?を車屋が解説します。

りー
高価売却できるイメージはあるけど…
まさや
高価売却も可能!ただ、普通に使うと安くなっちゃう場合も…
りー
え?!そうなの!
今回は買取オークションで車を売るときの使い方注意点について解説します。

買取オークションで安く売ってしまうパターン3選

買取オークションを使ってみたけど、なんか思ったより高くならなかった…そうならないためにまずは以下の3点に要注意です。
車が安く売れてしまう要注意パターン!
  • 査定員の値段を希望額に設定する
  • マイナーな車を出品
  • 事前に買取店で査定をしない

それぞれ解説していきます。

査定員の値段を希望額に設定してはいけない×

様々な買取オークションサービスがありますが、その顧客(お金を出してくれる人)は誰でしょうか?

そうです、買取オークションの収入源はバイヤーの手数料や登録料なのです。

つまり、買取オークションとしては出品者(個人の方)が安く希望額を設定してくれると、成約につながる可能性をあがり、バイヤーからもらう手数料分儲けになります。

さらに、バイヤーからここは安く車が買えるという評判が広まることで利用者拡大を見込めます。

買取オークションからすると「出品者が安く希望額を設定してくれた方がありがたい!」という仕組みになっているのです。

↓実際以下のようなレビューもあります。

Google Mapより
M.Sさん

評価: 1.0説明不足過ぎるし、対応も酷いです。任せて安心では、決してありません。普通に中古車ディーラーに頼む方が良かったです。所詮オークションなんで高くなる場合も希望条件じゃない場合も設定金額次第なんで、利用する場合はセルカが提示する金額より必ず高く設定した方が良いと思います

しかし、これは買取オークションの仕組み上仕方ないことなのです。

だからこそ、正しい希望額をユーザー自身が設定する必要があるのです。(その方法はのちの手順で説明します)

マイナーな車を出品は向いていない×

買取オークションは、業者オークション(車屋が車を買ったり売ったりするのは基本ここ!)とでは会員数と取引数が圧倒的に違います

買取オークションは業者オークションと比較して、会員数だけでも約1/10、出品数では約1/100です。

種類 会員数 年間出品数
業者オークション 4万人+6万人(ネットオークション参加者) 約300万台
買取オークション 1万人 数万台程度

要するに、買取オークションは市場が小さいのです。

市場が小さいと当然、人気がない車にはなかなか値がつきません

オークションは競りによって相場が形成されていきますが、入札がほとんどないと相場よりも低く最終額に到達してしまうわけです。

一方、買取専門店は買い取った車は業者オークションの相場通りに売却が可能ですから、場合によっては査定額が買取オークション<買取専門店ということもあり得ます。

これがマイナーな車はその車種専門の買取店で売った方が高くなるかも…という理由です。

事前に買取店で査定をする○

これはそもそもの話ですが、最低2社の買取店で査定見積もりは取っておいた方がいいです。
相場感が分からない状態だと、買取オークションの査定員の言い値で希望額を設定してしまい、結果的に安く売れてしまうこともあり得ます。
また、希望額を上げようにもどの程度上げればいいかも判断が難しいです。(単純に高くしすぎて売れないこともあるでしょう)
だからこそ一度買取店に査定額をもらっておき、その額より3~6%UPした金額を希望額として設定するのが良いです。

買取オークションの上手な売り方ステップ

買取オークションを使ってみたいという方へ、おすすめの売り方をご紹介します。
  1. 利用する買取オークションを選定
  2. 事前に買取店で複数査定
  3. 希望額を適切に設定
  4. 高く売れた方で売却
順にご説明します!

① 利用する買取オークションを選定

主要買取オークションは以下の通りです。(マイナーなものはバイヤーが少なく、おすすめしません)
買取オークション おすすめ度 バイヤー数 手数料 こんな人におすすめ
Carseru(カーせる) 13,000店 約1% 売れなくても7,500円がかかるので、大手一発勝負ならあり
ユーカーパック 8,000店 無料 万人ウケ!バイヤー数が2位ながらも、希望額に達しない時も完全0円
Sellca(セルカ) 6,000店 2万円 一見ユーカーパックに見劣りするが、スーパーカーの実績多数で、高価な車向き
楽天Carオークション × 2,000店 2.2万円 バイヤー数、レビュー共によくない…
個人的に買取オークションを試してみるというのでは、ユーカーパックがおすすめです。手数料無料で、成約手数料もかかりません。また万が一希望額に達しなくてもかかるお金はないので、リスクなく買取オークションに出品することができます。
バイヤー数はCarseru(カーせる)が最も多いのですが、こちらは希望額に達しなくても検査料金7,500円かかってしまいます。また、成約の手数料もかなり高めで…試してみるにはちょっとハードルが高いと感じます。
とりあえず、迷ったらユーカーパック!

② 事前に買取店で複数査定

事前に参考額として、買取店に査定してもらうのは必ずやっておきましょう。

買取オークションでは自身で希望額を設定するのですが、希望額以下での入札のみだとキャンセル可能、希望額以上で落札されればキャンセル不可となっています。

つまり、希望額はとても大事なのです!

しかし、買取オークション提示する希望額は低く見積もられることが多いというのが実情です。

そのため、自身の車の相場感を把握し、正しく希望額を設定することが重要です。(「結局買取店で売った方が高かった」とならないために…)

とりあえず、大手であればどこでも大丈夫です。

  • ガリバー
  • ビックモーター
  • オートバックス
  • アップル
  • カーセブン
  • ユーポス
  • カーチス
  • ネクステージ
  • ラビット
2~5社ここから選び、査定をしてもらいましょう。
例えば2社見積もりを取ってみてほとんど値段が変わらないなら相場はそこら辺で確定ということで良いと思います。
一方、2社だけだと見積額にかなり差があるというならばもう数社に見積もりお願いをして、買取店の相場の頂点の見つけ出しましょう
複数社からの営業電話がこないという買取オークションのメリットは半減するので注意!

③ 希望額を適切に設定

当然ですが、希望額は少なくとも買取店の見積もりよりも高く設定すべきです。

弱気(高くなったらラッキー) 希望額=買取店最高値+1%(+成約手数料)
通常 希望額=買取店最高値+5%(+成約手数料)
強気 希望額=買取店最高値+10%(+成約手数料)

基本的に、買取オークションの査定員の方の提示額は聞き流す程度で…上記の表をもとに正しく希望額を決めておきます。

成約手数料がある買取オークションもあるので、計算に入れ忘れないように!

また、前提として買取店の事前査定で複数見積もりをして、最高値が正しく機能していなければなりません。

④ 高く売れた方で売却

あとは買取オークションの競りに出すだけ!

結果として、買取店よりも高くなればそこで売ってしまえば良いのです!

逆に買取店の方が高い額だったということであればその買取店で売却しましょう。

まとめ 〜 高く売るには結局手間はかかる

買取オークションに出せば自動的に高値売却ができる!という夢のような話はありません。

結局、高く売るにはそれなりに工夫が必要なのです。

買取オークションは中間マージンが少ないから絶対高く売れる!というような誇大広告に惑わされず、きちんと知識武装することは大事です。

もちろん、買取オークション自体は素晴らしい仕組みだと思っているので、あくまで今回伝えたかったのはフラットな目線が大事ということを念押しておきます。

↓ちなみに、買取オークションを含めた全ての売却方法を徹底比較した記事もあるので何で売却しようかまだ迷っている方はぜひご覧ください。

車を売る方法全てを比較検証

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