今回は、ユーザー車検、全部自分でやる方法を解説します。
- 車を点検する
- 書類を準備する
- 陸運局で車検を通す
❶ 車を点検する
やることはこれだけ!
- 車両点検
- 2年点検整備記録簿を記入
①と②は並行して行います。
ちなみに、この2年点検整備記録簿がどうしても間に合わない場合、なくても車検は通せます。(一応あとで点検やっとかないとダメなルール)
ただ、これがないと車検証に、「点検整備記録簿記載なし」と書かれてしまい、売却時に影響します。(点検してないような車買いたいと思わないですよね)
そんな難しいことではないので、しっかり点検整備記録簿も書いて提出しましょう!
こちらを参考に点検してください!
↓記入例はこんな感じです。
❷ 書類を準備する
- 2年点検整備記録簿(❶で作成済み)
- 車検証(車検前の)
- 継続検査申請書
- 自動車重量税納付書
- 自賠責保険証(車検前の)
- 自動車税納税証明書(※必要ないことがほとんど)
- 現金
- 車両
事前に用意するのはこの8点のみです。
ちなみに、自動車税納税証明書はほとんどの場合必要ありません。毎年5月くらいに支払い用紙が来て払う税金ですが、「最近払ってオンライン照会できない」という状況が稀にあります。1週間以内に払ったとかならば、少し時間を置いて車検に行くか、コンビニ払いなどで納税証明書をもらっておくのが良いでしょう。
- 車検予約受付番号
- 新しい自賠責保険証
- 自動車検査票
必要だけど、今回の事前準備では用意しないものはこの3点です。次の「③陸運局で車検を通す」で解説します。
とりあえず、事前に必要な書類として今回の8点のうち説明が必要な②〜⑦について説明していきます。
② 車検証(車検前の)
車検証はそのままですが、こんなやつです。
車検後に新しい車検証をもらいますが、車検時に古い車検証は必要なので必ず持っていきましょう。
③ 継続検査申請書
- 継続検査申請書の書き方サンプル
-
色々項目はありますが、全て記入する必要はありません。
記入例にある項目だけ、車検証を見ながら書けばOKです。
ユーザー車検の場合は普通、使用者=受験者だと思いますが、友達の車の車検を通してあげる場合などもあると思います。その場合は、申請者(使用者)は車検証の名前、つまり友人の名前ですね。そして受験者はまさに車検に行く人の名前(あなた)です。
④ 自動車重量税納付書
こちらは自動車重量税を納付するための書類です。
普通に重量税を払うだけじゃダメなの?と思われるかもしれません。
おっしゃる通りです。
しかし、一度税金分の印紙を購入して、こちらの紙に貼り付けて納付するという決まりになっています。
日本の変な慣わしですが従いましょう…。(自動車税はインターネット決済できるのに…)
- 自動車重量税納付書の書き方サンプル
-
特に難しいところはないと思います。あとは現地で印紙を購入して貼るだけです。(1)車両重量のところは、間違って車両総重量を入力しないようにだけ注意です※1 車検証に書いている使用者以外が車検に来ている場合、こちらの代理人の連絡先を記入してください。↓ ちなみに、あとでこんな感じで印紙を貼り付けます。
⑤ 自賠責保険証(車検前の)
自賠責保険証はこんな紙です。普通は車の中に車検証と一緒に入っています。
次の24ヶ月分は、陸運局にて新しく契約するので、前の24ヶ月分を持っていくだけでOKです。
ちなみに、最悪、紛失していても車検はいけるそうです。
通常車検時に24ヶ月分の保険に加入するのですが、追加で1月分(つまり25ヶ月分で)契約する方法があるみたいです。
これは車検間近の時にだけ使える必殺技なので、普通に自賠責保険証を無くした場合は再発行の必要があるので注意です。
⑥ 自動車税納税証明書(※必要ないことがほとんど)
実は今はほとんどの場合を除いてこの自動車税納税証明書は不要になっています。
平成27年4月から、車検時の自動車税納税証明書の提示が省略可能になりました。
(運輸支局・自動車検査登録事務所にて納税確認を電子的に行えるようになりました。)
自動車税及び延滞金に未納がなければ、原則、納税証明書がなくても車検が受けられますので、再度納税証明書をお取りいただく必要はありません。千葉県
もちろん、自動車税をちゃんと納付していることが条件です。(郵送で送られてくる5月に来るアレです)
ただし、以下の場合は税納税証明書が必要になるので注意しましょう。
- 自動車税納税した直後
- 軽自動車、小型二輪自動車
自動車税を納税した直後すぐに反映されません。(反映は最大に4週間かかると書かれていますが、実際は数日〜2週間くらいです)
ですので5〜6月車検に行く方はちょうど境目なので注意です!
色々方法はありますが、5〜6月車検車検に行くなら、一番ラクなのは
自動車税の通知書が届いている→ | コンビニで自動車税を払って納税証明書を紙でもらう |
自動車税の通知書が届いていない→ | 先に車検を終わらせる |
これで解決かと思います。
⑦ 現金
カード決済に対応しているところに出会ったことがありません。現金は必ず持っていきましょう。
施設内にATMもないです。(数百メートル先のコンビニまで歩く必要があります)
自賠責保険(24ヶ月) | 20,010円 |
自動車重量税 | 0~75,600円 |
検査費用 | 1,800~2,200円 |
車によってだいぶ違うのですが、分からなければ8万円くらい持っていけば大丈夫です。
⑧ 車両
当たり前ですが、車は必要です!
❸ 陸運局で車検を通す
さて、準備は終わりましたか?
以下の11ステップだけでユーザー車検は完了します
- 車検の予約
- 運輸支局に行く!
- (不安な方はまず相談窓口へ)
- 自賠責保険の延長
- 自動車検査票だけは運輸支局でもらって書く
- 手数料の印紙を購入→貼り付け
- 申請書受付窓口に提出
- 検査レーンに並ぶ!
- 窓口へ行って車検証Get!
- シール貼り替えて終了
一個ずつ見ていきましょう!
① 車検の予約
車検の予約はオンラインで行います!
基本的に、継続検査の方がほとんどかと思います。
車検は全国どこでも受けることができます。なので一番行きやすい場所をGoogle Mapで検索すればOKです。
予約状況はこんな感じです。月によっても変わりますが、遅くても3日前には予約するようにしましょう。
予約番号は必ずスクリーンショットを撮ってメモしておきましょう!(最悪なくても照会してくれるみたいですが、あったほうがスムーズです)
② 運輸支局に行く!
あとは、予約した運輸支局に向かいます。
適当に駐車場に停めましょう。
建物の近くが空いていればそこがいいですね!
余裕を持って、検査受付時間の15分前(検査時間の30分前)くらいに来るようにしましょう!
また、事前に地図の写真を撮っておくと良いと思います。
↑ちなみに、地図の横に継続検査の手順を書いてくれていますが、省略しすぎて逆に分かりにくいので混乱しないためにも無視しましょう。
③(不安な方はまず相談窓口へ)
神奈川の運輸支局の場合、地図の上にこんなのが書いてあります!
他も看板や施設内に必ず”相談窓口”みたいなのがあるので、持ってきた書類一式を渡して念の為チェックしてもらいましょう。
必要なものや手順(施設の道順まで)教えてくれるはずです!
④ 自賠責保険の延長
車検と同時期に自賠責が満期となっていることがほとんどなので、まずは自賠責の延長(2年)をしておきます。
“行政書士事務所”に行けばいいのですが、ちょっと離れたところにあったり、地図に載ってなかったりします。
分からなければ、4の相談窓口で聞きましょう!
神奈川運輸支局では、地図の❸の2階にありました。
あくまで陸運局とは別施設なのでこういったちょっと分かりづらいところにあることが多いです。
延長は2年ですよ!お間違えのないように!(今回、私はレンタカー車両なので1年延長でした)
自賠責を払ったら、お金払うのは半分完了です。
車種 | 料金(2年) |
---|---|
普通自動車 | 21,550円 |
軽自動車(検査対象車) | 21,140円 |
⑤ 自動車検査票だけは運輸支局でもらって書く
書類準備の時に少し書きましたが、自動車検査票はその陸運局それぞれで特有なので、インターネットでダウンロードができません。
この自動車検査票だけは運輸支局に置いてあるのを貰って書きましょう。
↑棚から”自動車検査票”を探します!
↑机にサンプルがあるはずなのでそれ通り記入します
(画像ではすでに印紙貼っちゃってます…すいません!まだこの手順ではここは白紙です)
⑥ 手数料の印紙を購入→貼り付け
“印紙等販売窓口”があるのでここで、「継続検査です」と言って書類一式を渡しましょう(ほんとは全部渡す必要ないですが)
印紙代を払って、印紙(切手みたいなやつ)をもらいます!
今回レンタカー車両で重量税が1年分なので14,500円でしたが、通常この倍の27,000円くらいかかります。
どこに貼るか?ですが、
- 自動車重量税納付書(自動車重量税を払う)
- 自動車検査票(検査の費用を払う)
の2枚です。
まず、普通自動車の場合、2200円分を自動車検査票(❻で書いた特殊なやつ)に貼ります。
そして残りを、自動車重量税納付書(❶で書いた事前に準備したやつ)に貼ります。
これでOKです!!あとはお金要りません!(安心)
一応、検査費用と重量税の表を出しておきます!(重量税の方は2年自家用車のものです)
車種 | 検査費用 |
---|---|
普通自動車 | 2,200円 |
軽自動車(検査対象車) | 2,100円 |
車両重量 | ◆エコカー | ◆エコカー(本則税率から軽減) | ◆エコカー外 | |
---|---|---|---|---|
免税 | 50%減 | 25%減 | 軽減なし | |
0.5t以下 | 0円 | 2,500円 | 3,700円 | 8,200円 |
~1t | 0円 | 5,000円 | 7,500円 | 16,400円 |
~1.5t | 0円 | 7,500円 | 11,200円 | 24,600円 |
~2t | 0円 | 10,000円 | 15,000円 | 32,800円 |
~2.5t | 0円 | 12,500円 | 18,700円 | 41,000円 |
~3t | 0円 | 15,000円 | 22,500円 | 49,200円 |
⑦ 申請書受付窓口に提出
あとは流れ作業です!
- 事前準備書類一式(→ ❷書類を準備する)
- ネット予約受付番号(→ ①車検の予約)
- 延長した新しい自賠責保険証(→ ④自賠責保険の延長)
- 自動車検査票(→ ⑤自動車検査票だけは運輸支局でもらって書く)
を持って申請窓口に行きます。
※印紙をまだ貼っていない方は、受付の方にチェックしてもらってから、どこに貼ったら良いのか聞きましょう
ここで、「初心者用のレーンはどこですか?」と聞きましょう!
神奈川の場合は、9番でした。
⑧ 検査レーンに並ぶ!
あとはこのまま車に乗り込んで、検査レーンに向かいます。(もちろん書類は持っていきます)
場所が分からなければ、今一度地図をチェックしましょう。
ちなみに、検査中にあたふたしないように
- ボンネットの開け方(閉め方)
- ハイビームの付け方
- パッシングの仕方
- フォグランプの付け方(あれば)
の4点は普段それほど使う機会がないと思うので、事前に動作確認しておきます。
あらかじめウィンカーの確認などをしてくれる検査員の方に「初心者です」と伝えたら、初心者マークが貰えたり、ハザードを付けておくよう指示されます。
あとはレーンでは検査員の方の指示通りに車を動かせば大丈夫です
⑨ 窓口へ行って車検証Get!
無事検査を終えることができたら車検証をもらいに行きましょう。
書類一式を窓口に提出します。
“検査コースを終わられた方”と書いているので分かりやすいですね。
クリアファイルにまとめて提出箱に入れるみたいです。
5~10分程度で新しい車検証をもらうことができます!
⑩ シールを貼り替えて終了
前のシールを剥がして、新しいのを貼るだけです!
まとめ 〜 車検は簡単!
意外と周りにユーザー車検の方が多いのでそんなに緊張しないと思います。
分からないことがあれば、相談窓口で聞きましょう!
あっさり終わって拍子抜けした、みたいな感想お待ちしてます笑