車の名義変更手順(普通車・車検ありの場合)のタイトル

車の名義変更手順(普通車・車検ありの場合)

今回は名義変更の手順を解説します。

  • 普通乗用車
  • 車検あり

のごく一般的な移転登録です。

ちなみにDIYだと行政書士に一部頼むことが多いですが、この記事では自分ですべてやるパターンも一緒に解説します。(行政書士に頼むという方はそこだけ飛ばしてもらったらOKです)

りー
名義変更って個人がでもできるの?
まさや
超簡単!分かりやすく説明していくね〜
ただ一点注意点です。
名義変更は事前に必要な書類が多いので、遅くても2週間前には動き出すべし。
名義変更は当日いきなりできるものではないのでそこだけ要注意です。
テンプレのダウンロードリンクとサンプル例付きなのでこのサイトのみで完結できると思います。

【書類編】必要書類を揃える

名義変更は書類を揃えるのが9割です。用意する書類等は以下の通り。
  1. 車検証(自動車検査証)
  2. 譲渡証明書
  3. 旧所有者の印鑑証明書
  4. 旧所有者の印鑑等
    1. 実印(旧所有者本人が手続きに行く時)
    2. 委任状(別の人が手続きに行く時)
  1. 新使用者の車庫証明(自動車保管場所証明書)
  2. 新所有者の印鑑証明書
  3. 旧所有者の印鑑等
    1. 実印(新所有者本人が手続きに行く時)
    2. 委任状(別の人が手続きに行く時)

新所有者と新使用者が異なる場合(銀行ローン以外のローンなど)、住所を証する書類が必要です。新使用者のマイナンバー記載なしの住民票か印鑑証明書をご用意下さい。

  1. 申請書(OCR第一号様式)
  2. 手数料納付書
  3. 自動車税申告書

※行政書士に依頼する場合、この3つの書類は不要です。

売り手が用意する書類

旧オーナー(売り手)で、事前準備が必要なのは印鑑証明書くらいです。

① 車検証(自動車検査証)

車検証の見本

車検証は車のダッシュボードの中や、購入時にもらうマニュアル一式が入った入れ物にあると思います。

② 譲渡証明書

行政書士に頼むならスキップ

白紙の譲渡証明書

譲渡証明書のダウンロード

譲渡証明書は上のボタンからダウンロードして、車検証を見ながらサンプル通り書くだけでOKです。

譲渡証明書の書き方サンプル

車庫証明書の書き方サンプル

オレンジ色の部分は旧所有者が書くところ。
緑色の部分は手続きに行く人が書くところ。
※これは一般的な話で、別に誰が書いてもOK!
⑴ 車名・型式・車台番号・原動機の型式は車検証に全て記載あり!
⑵ 必ず実印を押すこと!印鑑証明書と同じかチェック
⑶ 旧所有者の住所が印鑑証明書と同じかチェック!
⑷ 新所有者の住所が印鑑証明書と同じかチェック!
⑸ 必ず名義変更に行く前の日付を書く。書式は西暦でもなんでもOK。
ちなみに、あなたが旧所有者以外の場合、取扱と書き込みの際はめちゃくちゃ厳重に注意してください。
譲渡証明書を紛失すると、再発行ができず手続きが非常に面倒になります。また、旧所有者以外がもし書き間違えてしまった場合、実印で訂正印を押す必要があるためこれまた面倒なことになります。(旧所有者が知り合いなら良いのですが…)
あなたが旧所有者以外なら、譲渡証明書の取り扱いは最も気を遣うべし

③ 旧所有者の印鑑証明書

印鑑証明書のサンプル
印鑑証明書は役所で取ることができます。(対応していればコンビニで取ることも可能)
印鑑証明書の有効期限は3ヶ月なので、取得してから時間が経っている場合は注意!
印鑑証明書を取るのに必要なもの
役所に取りに行く場合
  1. 印鑑登録カード(本人ならマイナンバーカードでOKな場合も)
  2. 取りに行く人の本人確認書類
  3. 手数料
※印鑑登録カードがあれば、代理人が行く場合も委任状は必要ないです。ただし、印鑑登録カードがないと本人でも印鑑証明書は発行してくれません。
コンビニで発行する場合
  1. マイナンバーカード
  2. 手数料
※対応していない市役所もあるので注意です。
まだ印鑑登録カードがない場合
  1. 実印にしたい印鑑
  2. 身分証明証(できればマイナンバーカード)
即日発行できます!以上2つを持って市役所に行きましょう。結構簡単です。
実印にできる印鑑には規定があるので、「実印にできる印鑑」の記事を参照ください。

④ 旧所有者の印鑑等

旧所有者が手続きに行く場合
実印があればOKです。
旧所有者以外が手続きに行く場合
車の委任状
旧所有者以外が手続きに行くなら、旧所有者が委任状を書く必要があります。委任状とはつまり、本人が確かに代理人に任せたことを証明するための書類です。
委任状の書き方サンプル(旧所有者)
委任状(売主)の書き方サンプル

基本的に全て委任する者(つまり、今回は売主)が記入します。(代理人が書いているから却下されるとかは基本的にないですが)
⑴ 代理人の住所や氏名を書きます。
⑵ ここには「移転登録」と書きますが、間違えて「名義変更」などと書いていても受理はされます。
⑶ 車検証記載の車台番号を書けばOKです。
⑷ 基本的に名義変更する日付です。ただ、書類不備があり後日また再提出することもあるので、過去の日付でも1週間程度なら大丈夫なようです。(未来の日付や遠い過去はNG)
⑸ 売主の住所・氏名・実印を書きます。

買い手が用意する書類

名義変更で最も時間がかかるのが、買い手が用意する必要のある車庫証明です。

① 新使用者の車庫証明(自動車保管場所証明書)

何枚かの車庫証明
車庫証明の発行の説明は長くなるので、「車庫証明の取得手順」こちらの記事で詳しく書いています。
↓簡単に流れだけ書くとこんな感じ。
  1. 使用場所保管承諾書を駐車場管理会社に発行してもらう(3日〜7日)
  2. 警察署で車庫証明を申請する
  3. 数日後車庫証明を受け取りに行く(3日〜5日程度)
※自宅所有の駐車場がある場合は①の使用場所保管承諾書の行程はスキップできます。
とにかく時間がかかるので早めに車庫証明は発行してもらっておくこと!
車庫証明の有効期限は40日なので、取得してから時間が経っている場合は注意!

② 新所有者の印鑑証明書

印鑑証明書のサンプル
印鑑証明書の発行は旧所有者と変わりはありません。
印鑑証明書の有効期限は3ヶ月なので、取得してから時間が経っている場合は注意!
印鑑証明書を取るのに必要なもの
役所に取りに行く場合
  1. 印鑑登録カード(本人ならマイナンバーカードでOKな場合も)
  2. 取りに行く人の本人確認書類
  3. 手数料
※印鑑登録カードがあれば、代理人が行く場合も委任状は必要ないです。ただし、印鑑登録カードがないと本人でも印鑑証明書は発行してくれません。
コンビニで発行する場合
  1. マイナンバーカード
  2. 手数料
※対応していない市役所もあるので注意です。
まだ印鑑登録カードがない場合
  1. 実印にしたい印鑑
  2. 身分証明証(できればマイナンバーカード)
即日発行できます!以上2つを持って市役所に行きましょう。結構簡単です。
実印にできる印鑑には規定があるので、「実印にできる印鑑」の記事を参照ください。

③ 新所有者の印鑑等

新所有者が手続きに行く場合
実印があればOKです。
新所有者以外が手続きに行く場合
車の委任状
旧所有者の時と同様に、新所有者以外が手続きに行くなら委任状が必要です。
委任状の書き方サンプル(新所有者)
委任状(新所有者)の書き方サンプル

基本的に全て委任する者(つまり、今回は買主)が記入します。(代理人が書いているから却下されるとかは基本的にないですが)
⑴ 代理人の住所や氏名を書きます。
⑵ ここには「移転登録」と書きますが、間違えて「名義変更」などと書いていても受理はされます。
⑶ 車検証記載の車台番号を書けばOKです。
⑷ 基本的に名義変更する日付です。ただ、書類不備があり後日また再提出することもあるので、過去の日付なら1週間程度なら大丈夫なようです。(未来の日付や遠い過去はNG)
⑸ 買主の住所・氏名・実印を書きます。

手続きに行く人が用意する書類

行政書士に書いてもらう場合飛ばしてもらって大丈夫です。

① 申請書(OCR第一号様式)

行政書士に頼むならスキップ
白紙の申請書(OCR第一号様式)
上からダウンロード&印刷してお使いください!
こちらは名義変更の申請をするメインの用紙です。事前にダウンロードして書いておきましょう。もし間違えていても当日新しく書き直せばOKです。
申請書(OCR第一号様式)の書き方サンプル
申請書(OCR第一号様式)
結構空欄はありますがこれでOKです。全てボールペンで書きましょう。間違えたら書き直しです。
⑴ 右に色々書く場所がありますが、移転登録であることを示す「3」だけ書けばOKです。
⑵ 車検証に記載の旧ナンバー(名義変更前のナンバー)と車台番号を書けばOKです。
⑶ 新所有者の名前を書くところは、姓と名の間にスペースを空けます。(法人ならスペースなし)
住所コードは「自動車登録関係コード検索システム」から新所有者の住所で検索できます。

「大阪府大阪市東住吉区桑津4丁目9−1」で検索してみます。
大阪府大阪市東住吉区桑津4丁目9−1で住所コードの検索
すると、こんな数字が出て来ます。
大阪府大阪市東住吉区桑津4丁目9−1で住所コードの結果
数字種類別で3ブロックに分かれていますが全部まとめて左詰で書いてください。残りの〇〇丁目は右詰で、番地以降は左詰です
住所コードをOCRに入れているところ
ちなみに、マンションの場合は、「3-14-15 □□マンションC棟906号」なら、こんな感じで結構自由にかけます。
⑷ 本拠の位置とはつまり、自動車を使用している人の拠点のことです。
個人なら住んでいる自宅が本拠の位置なので、「使用者の住所に同じ」でOKです。
法人の場合、事務所や営業所の住所が使用の本拠の位置となります。詳しくは車庫証明を見てください。
⑸ 新所有者の名前・住所は大丈夫だと思います。
実印に関しては、
手続きに行く人が新所有者本人ならなら”押す”
手続きに行く人が新所有者本人以外なら”押さない”(代わりに委任状が必要です)
⑹ こちらも実印に関しての考え方は同じです。
手続きに行く人が旧所有者本人ならなら”押す”
手続きに行く人が旧所有者本人以外なら”押さない”(代わりに委任状が必要です)
※1 希望ナンバーを申請している方はこちらにメールで届いたナンバーを入力します。
※2 銀行ローン以外を利用している場合など、使用者の名前と住所コードを書く必要があります。(もちろん、所有者に同じの「1」は空欄にしておいてください)
※3 代理人が名義変更手続きを行う場合、代理人の名前と住所を書きましょう。印鑑等は必要ありません。(ただし、新所有者と旧所有者からもらっている委任状2枚の受任者と一致しているか確認してください)

② 手数料納付書

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白紙の手数料納付書
こちらも上からダウンロード&印刷してお使いください。
ちなみに、なぜか陸運局で書類をもらうように勧めるサイトが多いですが、事前にダウンロードして書いてOKな書類です。こちらも申告書と同様に手続きに行く前に書き終えておきましょう。
手数料納付書の書き方サンプル
手数料納付書の書き方サンプル
⑴ 名義変更前の旧ナンバーを書いてください。(右が新所有者を書くところなので違和感があるかもしれませんが大丈夫です)
⑵ 新所有者の名前をフルネームで書きましょう。
⑶ 移転登録にチェックしましょう。(委任状でも出てきましたが、名義変更=移転登録です)
⑷ ここは陸運局で印紙(切手みたいなやつ)で購入して貼るところです。初心者の方は、相談窓口(書類のチェックをしてくれるところ)で確認OKもらってから貼った方が無難です。金額は当日教えてくれるので、現金だけ忘れないように持っていけば大丈夫です。

③ 自動車税申告書

行政書士に頼むならスキップ
白紙の自動車税申告書
この自動車税申告書だけはダウンロードできないのです…残念ながら…。
写し紙になっているのと都道府県によって書式が違うので、陸運局でもらったほうが良いです。(ちなみによく名義変更に行くなら、用紙をストック用に何枚か持って帰ってもOKです)
自動車税申告書の書き方サンプル
自動車税申告書の書き方サンプル
⑴ 名義変更=移転登録です。なので「3」を選択です。また取得原因は売買の「1」が普通かと思いますが相続が「2」、贈与が「3」です。
⑵ 新所有者の情報を書きましょう。郵便番号はGoogle Mapで検索したら出てきます。生年月日と電話番号が分からなければ書かなくてもOKです。
⑶ サンプルは一般的な例ですが、それぞれの事情に応じて変えてください。(例えば銀行ローン以外の場合、所有者はローン会社になります)
⑷ 車検証を見ながら分かるところだけ埋めてください。車検証を見ても分からないところは空欄でOKです。ちなみに、旧登録番号とは名義変更前のナンバーです。
⑸ 手続きに来た人の情報を書いてください。

【手続き編】陸運局で名義変更をする

正直書類さえ揃えたら名義変更の9割は完了です。

あとの1割流れ作業だけです!

↓名義変更完了までの手順はこちら

  1. (相談窓口に行く or 行政書士に依頼)
  2. 印紙の購入
  3. 書類提出
  4. 自動車税の申告
  5. 新ナンバープレートの取付
  6. ナンバープレートの封印
以下6ステップを詳細にご説明していきます。
その前に!自分はどこの陸運局に行ったら良いのかが分からない方へ
こちらから自身のお住まいの場所を検索すれば、管轄の陸運局が分かります。(市町村単位で振り分けられています)
神奈川陸運局の管轄市町村
必ず、自身の住所の管轄の陸運局に行くようにしましょう。

❶ (相談窓口に行く or 行政書士に依頼)

陸運局の地図(相談窓口に行く)

自分で書いたはいいけど不安という方は一回総合窓口(書類のチェックとかしてくれるところ)で見てもらいましょう。結構丁寧に手順も教えてくれます。慣れてくるとこの工程はスキップできます。

陸運局(行政書士に依頼)の地図

また、書類作成を行政書士に頼む予定の方は先に書類全部持って陸運局の中にある行政書士事務所に行きましょう。(事務所は絶対あるので場所が分からなければ聞くのが早いです)

❷ 印紙の購入

陸運局の地図(②印紙の購入)

書類のOKをもらえたら、手数料を払う印紙(切手みたいなもの)を購入します。直接手数料を払うのではなく印紙で払うのは、国の手数料を納める時のお決まりパターンですね。

受付の方に書類を一式渡すと、金額を伝えられるのでその場で支払えば印紙をもらうことができます。(基本的に現金支払いなのでご注意ください。)

購入した印紙は手数料納付書に貼り付けますが、どこに貼ったらいいかなどは受付の人が教えてくれるはずです。(分からなければ聞きましょう)

手数料 500円

❸ 書類提出

陸運局の地図(③ 書類提出)

あとは今まで揃えた書類を提出するだけです!(手渡しで整理券をもらうとこだったり、ファイルに入れて機械式で整理券が発行されるところがあったり地域によって違いはあります)

5~10分ほどで整理番号か個人名で呼ばれるので、登録事項等通知書(車検証みたいな見た目のもの)を受け取りに行きます。(ちなみに、週末だと混雑していると30~1時間くらいかかるケースも…)

この登録事項等通知書がもらえたらもう安心です。

白紙の登録事項等通知

❹ 自動車税の申告

陸運局の地図(④ 自動車税の申告)

自動車税申告書は、書類編でお伝えした通り陸運局で用紙をもらって書く必要があります。

書き方のサンプル例は書類編で解説しているのでぜひご活用ください。

また、陸運局で用紙の横に書き方の例も置いていることが多いのでそちらを参考にしても良いです。

書いたら受付に提出するだけです。

自動車税申告書の書き方サンプル

❺ 新ナンバープレートの取付

陸運局の駐車場
ドライバーのイラスト

一旦、駐車場に戻ります。(ドライバーをお持ちでない方は陸運局内でドライバーの貸し出しもあるのでそちらでプラスドライバーとマイナスドライバーを借ります

ナンバー取り外しの写真

あとはナンバーを取っていきます。リアのナンバーの左側ネジには封印があるので、マイナスドライバーでぐりぐりしてプラスのネジ穴が見えるまで穴をあけます。(こんなことしていいの?!と不安になるかもしれないですが、このタイミングだけに許される行為です)

封印をとったところ

↑これは結構綺麗に取れた例ですが、あとで捨てるので汚くても大丈夫です。

古いナンバープレート2枚

  • もらった書類一式
  • 古いナンバープレート2枚
  • ドライバー(返却する場合)
  • 外した封印(ゴミ箱に捨てにいきます)
  • 財布
を持って新ナンバープレートの交付に向かいます。古いネジ4本は万が一新しいナンバー交付でもらうネジが合わなかった時のために取っておいた方がいいです。

陸運局の地図(⑤ 新ナンバープレートの取付)

あとは古いナンバーを返却して、新しいナンバーを購入します。

ナンバープレート代 2000円前後

ナンバープレート取付後

そして、新しいナンバーを取り付けしましょう!(まだ終わりではないので注意です)

封印の土台だけ取り付けているところ

封印の土台は外した時と同じくリアの左側ネジ部分に取り付けてください。(まだ封印はしてもらっていないので、プラスネジの穴が見えてしまっている状態でOKです)

❻ ナンバープレートの封印

陸運局で封印する場所

あとは、封印場まで車を自走で持っていってください。(間違っても封印なしで陸運局の外に出ることはないように…)

封印完了した写真

車を駐車すると、作業員の方が来てくださって確認作業の後に封印をしてくれます!

同時に新しい車検証をもらうことができます!

以上で名義変更終了です!!

まとめ 〜 名義変更は簡単!

いかがだったでしょうか?色々手間はかかる名義変更ですが、手順自体は超簡単です。

事前に書類の用意をしっかりしておけば当日焦ることもないでしょう。

今回は行政書士に頼むという方も、次回以降全ての書類書いてみるのもチャレンジしてみてくださいね!

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