現車確認のチェックリスト

車購入の現車確認の時、絶対にチェックすべきポイント

車購入の時、現地での現車確認ちゃんとしていますか?

リー
正直どこを見たら良いか分からず、ぐるっと車外を確認するくらいしか…
まさや
現地確認は大事って言われるけど、結局何したらいいか分からないよね…。
今回は、初心者でもできる車の現車確認の方法をお教えします!

本当に現車確認って必要?確認しないと後々大変なことになる理由

まず、現車確認の必要性を感じない方もいらっしゃるでしょう。
例えば、車販売のセールス紹介文に、「しっかりメンテナンス済み!とても良好な車両です。」や「走行チェックしています。隅々まで確認しましたがまったく問題なしです。」など書かれていて、これにすっかり安心されてしまう方は多いのではないでしょうか。
しかし…こういった文言はすべて無視してください!!!
嘘が書かれていることは最近少なくなりましたが、要はいいことだけ書いて、悪いことは隠している車販売店はまだまだ多いです。
そして、販売店が隠している欠陥を見落として購入すると…最悪、車が動かなくなることがあります。
さらに、修理代は何十万と…。
わずかな現車確認の時間をケチっただけで、結局修理代が高くついてしまったら後悔してもしきれないでしょう。
詳しくは、「現車確認って本当に必要?」の記事で解説しています。
現車確認は絶対すべき!最悪数カ月以内に不動車に→修理代が何十万へ…

全車共通!どんな車でも絶対に確認すべき車のチェックポイント

では、どのような車でも絶対にチェックすべきポイントを
  1. 外装
  2. 内装
  3. エンジン周り
  4. 電子機器周り
  5. 走行状態
の5つに分けてご説明します!

共通チェック① 〜 外装

外装でのチェックすべきなのは4つです。ここには含めていませんが、傷やヘコみはよく見るようにしてください!

  • ボディ下部のサビ
  • フロントガラスの傷
  • タイヤの溝・状態
  • 塗装のムラ

ボディ下部のサビ

サビ付きの車両は最も避けるべきです。車屋の仕入れでもよっぽどな理由が無い限り、サビあり車両を買うことはありません。中古車市場でもサビがある車は数十万単位で値段が安く取引されています。(それくらいしないと売れないということです)

錆びている部分からどんどん腐食し、最悪ボディに穴が空いてしまうこともあります。

また、表面の一部のみ錆びているから問題ないということはありません。結局錆びるのは、海沿いや降雪地域(凍結防止剤の影響)の車両であることが多いですから、覗き込んで見えない部分で腐食が始まっていることもよくあります。

つまり、サビを1つでも見つけたらナシ!!です

サビの確認方法はとても簡単です。ボディサイド・ボディ下部・をよく見て下さい。下部はスマホのライトを使ってよく確認しましょう。

出展:有限会社テクノプロタカイ

フロントガラスの傷

フロントガラスに大きな傷がついていると車検に通らないことがあります。判断基準として、運転席から見て明らかに分かる傷があると不合格…と言われていますが、結局検査官によって変わります。

車検に通らない場合直す必要がありますが、フロントガラスは修理は難しく(小さいものであれば自分でできるリペアキットがありますが、直らないことが多いです)、基本的にフロントガラス交換です。交換費用は5〜15万円ほどで、意外と結構かかります…。

大きなフロントガラスの傷は、車両の相場より交換費用分以上安くなければナシ!!

小さい傷も不安な方はナシ!!としておきます。(相場より安くなっていることが多いので、気にしない方はあえて選ぶのもありかもしれません)

フロントガラス傷の種類や修理の必要の有無については「フロントガラス傷を種類解説&車検判定(写真付き)」の記事で解説しています!

タイヤの溝・状態

車検の合否に影響するので、絶対チェックすべきポイントです。また、車検に通るかだけでなく、タイヤの溝は安全に大きく関わります。

タイヤ交換の値段ですが、4本同時交換はほぼ必須ですので、合わせて2〜5万円ほどかかります。

チェックの時、本当は自分で溝が何mmか測るのが良いですが、ここは販売員の方に聞きましょう。新品時は約8mm、車検最低ラインは1.6mmですので、4mmくらいはほしいところです。

出展:株式会社ブリヂストン

また、ヒビや劣化にも注意です。(基本的に、溝が減りすぎて最終的にヒビ割れも…となりますが、製造から年数が経ったタイヤでは溝がそこまで減ってないのにヒビが入ることもあります)

出展:くるくら

溝が減ってたりヒビ割れがあるからといって、購入ナシ!!というわけではありません。

むしろ値段交渉のチャンスです。タイヤ交換4本の費用分+αは値引きしてもらいましょう!

塗装のムラ

この塗装のムラとは、要は傷やヘコみを素人作業で直したときに生じるものです。

足として使うだけだし、傷がついても気にしないという方は無視しても良いポイントかもしれません。

ただ一点、下回りのサビを隠していないかだけ要注意です。ここだけは販売員の方にしっかり確認しましょう。

また、こういう塗装ムラは一度すべて剥がして再度塗り直す必要があり、修理には結構なお値段がします。当然、リセール(次に売る時の値段)にも影響しますので、しっかり値段交渉しましょう。

チェックする時はスマホのライトを用いて下さい!遠目だったり、暗いとまったく見えません。

出展:株式会社ラルフ

共通チェック② 〜 内装

内装でチェックすべきポイントは2つです。内装は見ないという方も多いですが、意外と高額な修理がかかることがあるので注意です…。

  • 天張りのタレ
  • タバコ・ペット臭

天張りのタレ

欧州車に多いのですが、要は天井の布が垂れてくるというもの。

たったこれだけなのですが、これが結構高額な修理費用がかかります。その費用、10〜15万円ほど…。

ちょっと剥がれだしたらどんどん広がるので、あまり目立たないから良いか、とならないように注意して下さい!

ピンでとめてごまかしている場合もあるのでよく見て下さい。

出展:KODAWARISAN

天張り交換してもらえば、むしろしばらくは垂れてくる心配がないので修理費値引いてもららえればアリ!!です。

タバコ・ペット臭

車内の臭いってほんと取れないんですよね…。

嫌な臭いがした場合やめたほうがいいでしょう。スプレーなどで消臭は難しいです。

また、リセールにも影響します。相場よりも3〜5万円ほど安くなるとお考え下さい。

臭いは取れないので、嫌な臭いがあればナシ!!です

共通チェック③ 〜 エンジン周り

やはり故障に直結するエンジン周り…チェックしたいものの素人目線ではどこを見たら良いのかと思われるかもしれません。

ですので、最低限これだけは!というチェックポイントを共通チェックとしています。

  • オイル漏れ
  • 異音

この他は以下の”購入車両特有のチェックポイント”をご覧ください

オイル漏れ

オイル漏れってよく聞くけどどこを見たら…?って感じですよね。そもそもオイルが漏れてたらダメなん…?って思われる方もいらっしゃるかもしれません。

簡単に言うと、オイルがないとまず車は動きません(正確にはいずれ動かなくなる)。そのくらい大事なのです。オイル量が減少し、規定値を下回ると故障の要因にもなります。

また、オイル漏れは見つかると車検不合格になります。それだけでなく、火災の原因や様々な故障の原因になるので、とにかく結構めんどくさいのです。

もちろん安く直せるオイル漏れもありますが、どれだけの修理費用がかかるかは素人が判断するのは難しいので…

とにかく、オイル漏れがあったらナシ!!

です。(オイル漏れがエンジンコンピュータの故障を引き起こし、3、40万円の修理費用など実際にあるのです)

オイル漏れのチェックはエンジンルームを見ましょう!(開け方が分からない方は、開けてもらいましょう)

なんか濡れている…?と思ったらそれはオイル漏れ(もしくは冷却水など)です。エンジンルームが通常状態で濡れていることはないので、”なんか濡れている部分”があったらNGです。

スマホのライトでしっかり覗き込んで見て下さい。特にパーツとパーツ接合部がオイル漏れしやすい場所です。最大限奥まで見ましょう。

出展:価格.com
出展:T.S.KK BASE

異音・振動

これは簡単です。エンジンをかけたときに、カラカラといった音や、ドンドンといった振動があるかチェックして下さい!

(基本的に)変な音がした場合…NG!!

です。

ただ、どうしてもこの車を買いたいということであれば販売員の方に相談してみるのも良いかもしれません。この音が直るようであれば買いたいと正直に伝えれば、向こうも修理対応してくれる可能性もあります。

例えば、ファンベルトの交換で音が直るということであれば、販売店は数千円の負担なので喜んで交換してくれるでしょう。

共通チェック④ 〜 電子機器周り

エンジン周りより、おそらく簡単だと思います!入れるか悩みましたがライトの点灯は省略しています。流石に、点灯不良で売っている販売店はないと思いますが、そのまま走ると罰金になったりするので、念の為チェックしておいて下さい。

  • エアコン
  • パワーウィンドウ
  • オーディオ

エアコン

エアコンの冷房・暖房の効き具合は必ずチェックして下さい。

これらが効かない場合、その原因ですが…修理費がかかるものから自分で直せちゃうものまで幅広くあります。(そして、素人はもちろんプロでもぱっと見では分からないことがほとんどです)

エアコンから冷たい風、暖かい風が出ないということであればNG!!

です。

パワーウィンドウ

要は窓です!チェックすべきポイントは、異音と正しく閉まるかどうか、です。

ほっておくと窓が動かなくなったり、窓が落ちたりします。修理費は1〜3万円ほどかかります。

4枚をしっかり開け閉めして変な音がしないかどうか?しっかり上がりきる・下がりきるか?オートモード(押したら自動で最後まで上げたり下げたりしてくれるモード)は機能しているか?

を確認して下さい。

日常に支障ないからまあいいやとはならないので注意です!悪化します。

これらのパワーウィンドウに関する異常があれば値引き交渉しましょう!

オーディオ

左右のスピーカーから音がなるかだけチェックしたらOKです!

あまりないことですが、音がでないのは結構めんどくさいです。意外と日常でストレスを感じてしまうため、放置もできないでしょう。

修理費は2、3万円くらいなので、値引き交渉するので良いと思います。

共通チェック⑤ 〜 走行状態

試乗もさせてもらえるのであればしたほうがいいですね…。走らないと分からないところも多くあります。

  • ブレーキ鳴き
  • 異音・振動

ブレーキ鳴き

ブレーキをかけたときキーと音がなるかどうかチェックして下さい。やっぱりブレーキの度に音がなると音量問わずストレスになります。

ブレーキパッドの交換で直ることは多いですが、それでも直らないこともあります…。

もし音が鳴るようであれば、エンジン周りの異音と同様、販売店と交渉してみましょう。パッドの交換は販売店の負担が1万円弱なので、場合によっては対応してくれるでしょう。

ちなみに、それで直らない場合、ブレーキローターの交換で5〜10万円ほどに修理費用が一気に跳ね上がります。なので、販売店の方に「2万円値引きしますのでどうですか?」は要検討でしょう。

異音・振動

色んな走行パターンを試してみて下さい。

通常時・低速時・加速時・ハンドルを切った時・シフトチェンジなど…とにかく色々試してみて下さい。

ドンっといった変速ショックや、アイドリング時の振動、エンジンルームからのカラカラという音など…

なにかあれば、絶対にNGです!!

一応販売店の方に”直れば買う交渉”をしてみても良いかも知れませんが、なかなか難しいでしょう…。

最悪車が動かなくなることもありますし、オートマの故障など4、50万円といった高額な修理費用がかかります。

素人判断ではなかなか難しいので一律でNGと致します。

購入する車特有のチェックポイント!高額修理回避のため、あるある故障チェックは絶対やっておくべき

全ての車共通のチェックポイントは最低限見るポイントをご紹介しました。

りー
あれだけじゃまだ足りない…?
まさや
ほぼ十分!だけど、幅広く見ていると結構見逃すことも多いんだよね…。さらに、深くチェックしたいという方のために特有の確認方法を紹介していくね!

購入予定の車の故障あるあるを利用すべし!

購入予定の車種は何でしょうか?日本車、欧州車、アメ車、故障のしやすさに偏りはるにせよ、どんな車でも故障がないということはありえません。
一方で、車の種類によって”故障のあるある“というものが存在します。(持病と言われたります
例えば、”車種Aの〇〇の2012年式はオルタネーターの異音から始まり、最悪エンストする”など…作られた時は同じだから故障も同じところが壊れやすいということなのです。
逆に…この持病が発症する前兆があるかどうかを見極めれば良いのです!!
購入予定の車の、故障あるある前兆をチェックすべし
音で分かるものもあれば、ちょっとカバーを開けたりして分かるものもあります。
この方法を紹介している記事はないので、ぜひマスターしてみて下さい!

車の故障あるある(持病)の確認方法・手順

まずは、現車確認予定の車について以下の項目は把握しておいて下さい
  • 車名
  • 年式

例えば、”BMW 3シリーズ 2016年”や”ホンダ ステップワゴン 2014年”などです。

この2つを使って以下の手順で検索していきます。

  1. 車の開発コードを調べる
  2. 開発コードで車の故障あるあるを検索する
  3. 前兆や症状・修理費用をメモして現車確認で使う

まず、車名と年式だけで、故障あるあるを検索してもいい記事がでてきません。(試しに、「BMW 3シリーズ 2016年 故障あるある」とググって見ても、BMW全般の当たり障りのない記事が出てきます)

① 車の開発コードを調べる

なので、次は、車名と年式から車の開発コードを検索していきます。

車種コードとは、アルファベットなどの文字と数字からなるコードのこと。 国道交通省に申請する際、車両を識別するために付けられる。 型式や開発コードとも呼ばれ、自動車関係者はこのコードで車両を指すことがある。

例えば、Google検索で、「BMW 3シリーズ 開発コード」と検索してみます。(記事はWikiでもなんでもOKです)

すると、以下のような表が出てくるので、自分の購入予定の年式の開発コードをメモして下さい。(例えばBMWの3シリーズ 2016年式 セダンならF30が開発コードです)

BMW 3シリーズ 開発コード

さて、”BMW 3シリーズ 2016年”の開発コードがF30と分かりました。

② 開発コードで車の故障あるあるを検索する

最後は、「F30 故障あるある」「F30 持病」って検索してみて下さい。するとわんさか記事がでてきます。

エアコンのガスを圧縮するのがこのコンプレッサーですが、年数や距離を走ったF30 BMW3シリーズの中古車では、経年劣化による不具合・トラブルは避けることができずいつ壊れてもおかしくない状況です・・・焼付きやガラガラ異音といった不具合が春~夏~秋に多く

例えばF30のBMWではエアコンのコンプレッサーが故障しやすくガラガラ異音から始まり…最終的な修理費用は20万円ほどかかるそう…。

ガラガラ音くらいいっかと済ましているとこんな高額修理に繋がることもあるのです。

③ 前兆や症状・修理費用をメモして現車確認で使う

現車確認に必要なのが、その前兆と症状です。音や振動、目視で分かる部分も多くあるはずなので、それらを事前にメモしましょう!

そしてそれぞれの修理費用を調べておきます。値段交渉の材料になりますし、値引きできなくとも事前に修理費用を把握していれば安心して購入することができるでしょう。

まとめ 〜 現車確認は事前準備が8割です!

いかがだったでしょうか?ここまで細かくまとめている記事はおそらくないかと思います笑

ぜひ車の下見の前ご活用ください!

本当に、車の修理費用って高いですからね…事前に防げるのであれば絶対にしておくべきです。

販売店(個人ならなおさら)が丁寧に教えてくれることはまずないでしょう。

いいように言いくるめられないように注意してくださいね!

・ 車特有の故障あるあるは絶対事前に調べる

・ あるあると全車共通のチェックリストで現車確認する

・ 絶対NG項目と値段交渉項目を使い分ける

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